世界に1羽だけの鳥
「どうして?!」



飼い主の悲痛な
叫びが

家中に響く。


「お願い!ご飯を食べて!!」



ジョアンヌは


ご飯を口に
しなくなっていた。




黄金のように
輝いていた瞳は



10円玉のように
くすみ、



漆のような
綺麗な赤をしていた尾も



まるで
血のように見えた。





ジョアンヌは




窓枠に立ち、




ひたすら


外を


見続けた。
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