世界に1羽だけの鳥
「インコちゃん…。」



ニュースを見た


元ジョアンヌの部屋の


清掃員。



慌てて


屋敷に向かった。




「どうしちまったんだ…!」




歯を食いしばり


病に蝕まれる体に


必死に鞭を打ち



走った。






家からそう遠く
なかったはずなのに


体が思うように

動かないせいで



果てしない距離に

感じる。





屋敷が見え、





窓が見えた。





あの鳥の部屋の窓。





「インコちゃん…!」
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