世界に1羽だけの鳥
叫んでいた。




窓から

こちらを見ている。




遠くからでも


よくわかった。



変わり果てた



インコの姿。






門を乗り越え
2階の窓を

じっと見る。




あの部屋に行くための
道は、



全て


人で埋め尽くされていた。





ただ





じっと




見つめる。







インコはゆっくり


動き出した。
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