世界に1羽だけの鳥
おじさん
「あなたは…。」
「ニュースで見て来ました。あがりこんですいません。」
「いいのよ。ありがとね。」
とても優しい
飼い主の笑顔。
その笑顔には
涙のあとと、
真っ赤な瞳があった。
「インコちゃん…。」
近くで見ると
さらに痛々しかった。
羽が抜け落ち、
嘴は欠け、
瞳は濁っていた。
俺の言葉に
周りの人間は
驚いていたが
そんな事
少しも気にならなかった。
インコちゃんが
俺の声に
少しだけ
反応した気がした。
「ニュースで見て来ました。あがりこんですいません。」
「いいのよ。ありがとね。」
とても優しい
飼い主の笑顔。
その笑顔には
涙のあとと、
真っ赤な瞳があった。
「インコちゃん…。」
近くで見ると
さらに痛々しかった。
羽が抜け落ち、
嘴は欠け、
瞳は濁っていた。
俺の言葉に
周りの人間は
驚いていたが
そんな事
少しも気にならなかった。
インコちゃんが
俺の声に
少しだけ
反応した気がした。