世界に1羽だけの鳥
「さぁ!綺麗になった!」


そう言って
手の甲で額を拭うと、


買ったばかりの高級で
やわらかいソファに


ゆっくりと腰掛けた。




「じゃあ今日は何を演奏しようか。」




そう言って
彼はポケットから
ハーモニカを出した。




いつも掃除の後に

2分だけ

ハーモニカを
吹いて帰るのだ。



彼の演奏が
始まった。
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