cafe au lait
それから、事ある事に私は遥斗に呼ばれて、関係を続けている。
私を恋人にする気はないけど、体の関係は続けたい。遥斗の要求は、あまりに明確で断れない。
だけど、やっぱ十和子だな、と遥斗に言われると、私は何か説明のつかない気持ちにさせられる。
「おにぎりがいいな」
「えー、ご飯炊くの時間かかるよ?」
しまった。油断して口調がいつも通りに戻ってしまった!
だけど遥斗は気にする素振りをみせない。
「その間に、椅子回収して奥さんに電話してくるよ」
遥斗は、私の頬に唇を寄せて、私の色気のない一本結びの頭を撫でた。