cafe au lait


 遥斗からの誘いはいつも突然で乱暴だ。


 助手席のシートを倒すと、遥斗は私に覆い被さった。



「遥斗、大切な話って何?」


 遥斗からのキスを受けながら、遥斗の胸に手を添える。


「決めた」


「何を?」


「十和子は、一生俺の愛人として面倒みてやる。他の男と付き合うのは許さない」


 なんて身勝手な男なんだろう。許すとか、許さないとか決める権利は遥斗にはない。


 タイトなスカートから器用に下着だけを抜き取った遥斗を睨みつけた。



 でも、拒めない。



 私の目の前で遥斗の喉仏が上下した。


「わかったのか? 返事しろ」


「はい……」




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