cafe au lait



 遥斗は「ふざけんな……散らかしやがって、余計な仕事が増えただろ」と悪態をつきながら、おが屑に寝そべった。


 風圧でフワっと木の香りが漂う。



 私のお尻は、ファンタジーな椅子に張り付いたままだ。


「行くなよ、十和子」



 遥斗は、何がしたいんだろう。



「行かないよ。はやくこの椅子なおしてあげて……お願い」


「ああ、わかった」



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