cafe au lait


「ダメです……俺はトーコさんを抱けません」


 ダメか……


 私なんて地味だし、飾り気のない女だ。

 遥斗が連れてる彼女たちは、いつも私とは反対のタイプだった。


 胤くんも、きっとそういう女の子が好きなんだ。



「そっか……ごめんなさい。お掃除中、お邪魔しました」


「待ってトーコさん」



 肩を掴まれて、私の足は止まった。恥ずかしすぎて一刻も早くここを立ち去りたいのに……



「抱きたくないわけじゃないんです。

 トーコさんが好きだから」


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