cafe au lait
甘いミルクみたいに
──────「おはようございます。トーコさん」
今朝も、彼はなんて甘く微笑むのだろう。
「トーコじゃなくて、十和子です。でも、ま、いっか。おはよう、胤くん」
「はい! トーコさん!」
彼は、興奮したようにカウンターから身を乗り出した。
私は、いつものカウンター席の回転椅子に座った。
「嬉しいな……今日は特別なヤツ淹れますね?」
彼は、エスプレッソマシンを操作する。