ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「今朝、みんなの前で、あんなことをしたのは……。
あえてというか、わざとというか。
一種のデモンストレーションだ」


五十嵐くんは、あたしに背を向け、ポツンと呟く。


「心優を守ってるのは、俺達だから、てめぇら手ェ出すなよ? 
……っていう、北星の狼に対する、一種の脅し。
そんなものは、派手にやった方が、効果があるだろ?」


「…………」


「あれだけ派手にやっておけば……。
来週以降、心優のまわりに、たとえ俺らがいなくても。
その効果は、きっと続く」


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