ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「あっ……、心優。
ちょっと待ってよ!!
あたしもカフェ行く!!」


そんなのんちゃんの声を聞かなかったフリをして……。


ひとりで廊下を歩いて、それから……。


いつもの学院内のカフェには向かわず、こっそり……裏門に足を向けた。


“こんなことしたら……先生に怒られるよっ!!”


心の中で、もうひとりの自分が叫んでる。


“のんちゃんを無視するなんて、信じられない!!
友達無くすよ?
のんちゃん、傷ついてるよ!!”

< 114 / 416 >

この作品をシェア

pagetop