ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
もうひとりの自分が、制服をギューギュー引っ張る。


でも、あたしは……。


そんな心の声にも耳を貸さず……ずっと前……偶然見つけた、学院裏の小さなカフェの扉を開けた。


――チャリリン……チャリリン……。


細く小さい……でも懐かしく癒される音に迎えられる。


ココ。


ずっと昔……。


忘れちゃったくらいの昔……。
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