ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
ノートをバンッ! とテーブルの上に置き、もごもごと口を動かして……。
不愛想くんは、あたしの手首を放り投げた。
「ついでに、オレの名前は、菊池一輝だ。
無愛想、不愛想ってうるさいんだよ、おめぇはよぉ!!」
「はぅっ!?
不愛想ってあだ名にしてたの、なんでわかったの!?」
……じゃなくて。
「菊池一輝……菊池一輝……」
あたしの口の中で、目の前の……ボッサボサの髪の男の子の名前を繰り返した。
「どっかで聞いた名前なんだけど……」
目の前の男の子を何度見ても、思い出せない。
不愛想くんは、あたしの手首を放り投げた。
「ついでに、オレの名前は、菊池一輝だ。
無愛想、不愛想ってうるさいんだよ、おめぇはよぉ!!」
「はぅっ!?
不愛想ってあだ名にしてたの、なんでわかったの!?」
……じゃなくて。
「菊池一輝……菊池一輝……」
あたしの口の中で、目の前の……ボッサボサの髪の男の子の名前を繰り返した。
「どっかで聞いた名前なんだけど……」
目の前の男の子を何度見ても、思い出せない。