ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
さっさと……。


なりふり構わず、謝っちゃえばいいのに。


それなのに……。


「……っ」


今日もまた、あたしはのんちゃんに声をかけそびれた。


もちろん、謝ることだって、できてない。


のんちゃんの視線が……チラッとあたしに注がれていたことも。


あたしが声をかけやすいように、少し足を止めてくれたことも。


気づいてて、それなのに……。


あたしは、のんちゃんに声が、かけられない。
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