ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
廊下を歩きながら、シュンと肩を落とす。


五十嵐くんや……五十嵐くんのお友達があたしを守ってくれた先週の水曜日以来、あたしにしゃべりかけてくれる子は、パッタリといなくなった。


それは、たぶん……。


繭ちゃん達の、陰の圧力。


もちろん、繭ちゃん達だって、表立ってあたしに何かすることはない。


あの日……。


先生が教室に呼びにきてくれた日。


あたし達の間の少し険悪なムードを、先生は勘付いたようで……。
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