ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「次の6限。
生物なんて、サボったって、いいよね?」


有無を言わせないすごい迫力。


「で……でも……」


口ごもるあたしを無視して、今度はあたしの腕をぐいぐい引っ張る。


「納得いかないのよね。
なんで心優ちゃんばっかり、チヤホヤされるの!?」


杏ちゃんは、ものすごい力であたしの腕を引っ張り……ついには、あたしを空き教室に引きずり込んだ。


バンッ!!


強烈な音と共に閉められるドア。
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