ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「覚悟してね。
今日は、助けてくれる男なんて、いないんだから」


鼻息も荒く、杏ちゃんは、ドアを背に腕を組んだ。


「さぁ、洗いざらい、吐いてもらいましょうか!!」


「……っ」


「なにかトリックでもない限り。
あんたみたいなチンケな子が、煌様の目に留まるわけないんだから!!」


「…………」


「どんな手を使ったのよ!?」


「そんな……べつに……。
なにも……」
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