ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
嘘……じゃない
「へぇ~。
なるほど~。
煌とそんなことがあったんだ~」
のんちゃんの部屋で、向かい合わせに座った、まっ赤なソファ。
のんちゃんはその上でひざを抱えて、お抱えパティシエが作った力作スイーツ……のんちゃん用オリジナルクッキーを、バリバリと頬張った。
のんちゃんの食べ方が豪快なせいで、クッキーのかけらがパラパラ落ちる。
でも、そんなことは気にせず、のんちゃんは両手に4~5枚持ったクッキーを、次々と口に押し込んだ。