ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
五十嵐くんが、あの話を……忘れていたっていい。


五十嵐くんが……もうあたしのことを好きじゃなくてもいい。


「あたし……。
五十嵐くんに……。
自分の気持ちを……伝えたいよ……」


しぼりだすような切ない声をのんちゃんに向けると……。


「でも、煌。
もう、心優のことを好きじゃないかもしれないよ」


のんちゃんは、意地悪な言葉を口にした。


「それでも……いい……」

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