ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「あーあ。
かわいそう。
古久保に騙されたことも知らずにさぁ。
こんなところまで、ついてきちゃって」


「……えっ!?」


男はあたしの耳に、生温かい息と一緒に、信じられない言葉を囁いた。


「それに。
あの五十嵐が大事にする女なんて。
どんな味がするか、知りたいじゃん?」


次の瞬間……。


「……っ!?」


男はあたしの耳をなめた。
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