ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
男達は片ひざをつくような格好をして、ドアに向かって、腕を伸ばした。


建物の老朽化のわりに、真新しい綺麗なドア。


壁のグレーと、ドアのホワイト。


そのコントラストが、更にあたしの恐怖を煽る。


だって……こんなドア。


中に入ってしまったら……。


カギをかけられてしまったら……。


外から……蹴破るなんて……とても……無理。
< 329 / 416 >

この作品をシェア

pagetop