ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「心優ちゃん。
残念!!
この建物のマスターキーは、全部、ここにあるんだなぁ☆」


頭上に向かって腕を振り、数個のカギを揺らす男が、無残にも打ち砕いた。


あたしの気持ちを読むように……。


あたしの顔が恐怖で歪むほど、楽しそうに。


ニヤニヤ笑う、男達の気持ちの悪い残忍な顔。


その顔からは、鼻息の荒さまで伝わってくるようで……。


あたしは思わず、顔をそむけた。

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