ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「オレ達全員が、鬼。
恨むなら、古久保を恨めば?」


「…………」


冗談じゃ……ない。


逃げ……なくちゃ……。


どこまで逃げ切れるかわからないけど……。


とりあえず……逃げなくちゃ……。


数歩、後ずさりして。


昼でも薄暗い、廊下の向こうに目を向けた。


すると……。


「そうだな。
心優ちゃんが、逃げる時間。
5分に延長してあげるよ」

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