ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
背中越しに声をぶつけられた。


「それぐらい、焦らされるのも、悪くない。
後のお楽しみが増えるってものだから」


「…………」


「だから、心優ちゃん。
せいぜい、逃げ惑って……。
オレ達を楽しませてくれよ?」


次の瞬間……。


男達の雄たけびと、嘲笑が、渦巻いた。


ダンスパーティーに出席するためにドレスを着ているあたしと、タキシードを着ている男子生徒。


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