ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
何か策を練ろう。


そう思って中に入り、カチリとカギを横に回した。


これで少しは時間かせぎになるかも……。


ホッとしたのもつかの間。


――カチッ。


カギのまわる音がして……。


「残念でした~」


カギの束を持った男が、ニヤニヤとカギを振る光景が目に入った。


「心優ちゃんも、ここまでかな~?」
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