ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
それなら、もしかして……?


ほんの少しの期待を胸に、あたしは、小太りの男の前から逃げ出した。


「はぁ~?
心優ちゃんっ!?」


後ろから、そんな素っ頓狂な声が聞こえたけど……。


無視、無視、無視。


あたしはできる限り早く走り、階段を駆け下りた。


広い広い、屋外テラス。


ベンチとかもあるから……。
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