ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「えっ?
五十嵐……くん?
どこ!?
どこにいるのっ!?」


起き上がって、キョロキョロあたりを見回す。


でも、五十嵐くんなんて、どこにもいなくて。


代わりにあたしは、すぐ間近まで迫った、小太りの男の姿を見つけた。


「はぁ……はぁ……」


荒い息が、気持ち悪い。


上下左右にユサユサ揺れる体が、気持ち悪い。


「……っ。
ヤダッ!!
い……五十嵐くん、五十嵐くんっ!!」
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