ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
テラスの淵、ほんの小さな柵の手前、あたしは下をのぞきこんだ。


もちろん、様子を窺うために。


すると、そのとき、あたしの目に……。


「……五十嵐……くんっ!?」


血相を変えて走ってくる……五十嵐くんの姿がうつった。


なんで? なんで? なんで!?


なんで……五十嵐くんが……?


……え?


あたしの気持ちが……通じた……の!?

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