ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
空中で絡まる視線。


「……心優」


ホッとしたように、一度脱力して。


再び、五十嵐くんの瞳があたしをとらえる。


「待ってろ。
今すぐ助けに行ってやる!!」


そんな五十嵐くんの大声が、空気を揺らしたとき……。


「ふぅ……。
つ・か・ま・え・た・っ・♪」


太い腕が、あたしの体にくるっと巻きついた。

< 400 / 416 >

この作品をシェア

pagetop