ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「誰かとしゃべってたみたいだけど。
下にアイツ等、たかってた?」


「…………」


「でも、アイツ等だって、カギがなければ、どうしようもないよなぁ?」


ふふん……と。


明らかに、優越感に浸った声。


「…………」


「ここ、1階と繋がってる階段なんて、外にはないし」


ふぅ……と。


大きな息を吐き出して、男はあたしの体を離した。

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