ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
うれしい気持ちと、恥ずかしい気持ち。


その両方が入り混じって、まっ赤になったあたしを見おろし、五十嵐くんはクスッと笑った。


「まぁ、何はともあれ。
今日と来週の2日間。
この6人が、おまえのボディーガードだ。
8時間足らずの短い時間だが、しっかりと満喫しろ」


「……ま……満喫って……」


そんなのできるわけないよ~。


へにゃっと眉を下げたあたしを見おろし……。


「でも、心優。
わかってるよな?」


「……?」


「あの約束」


そう言って五十嵐くんは、あたしの髪にキスをした。


「俺はおまえを、誰にも渡すつもりはねぇよ」


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