ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「え……え……え……?
10……分……!?」


のんちゃんの意外な返答に……どもりながら、のんちゃんからゆっくり離れる。


「な……なんで!?
今日って、のんちゃん……。
何にも無い日……の、ハズだよね?」


さっきまで泣き真似をしていたのも、すっかり忘れて、あたしは唇を尖らせながら、のんちゃんの腕を揺すった。


するとのんちゃんは……。


「うん、なにも予定のない日だよ」


ニコッと無邪気に笑った後、ひとさし指を頬にあて、こう答えた。

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