ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
いったん、教室のドアに向かって歩き出していたのんちゃんが、戻ってきて囁いた。


「み~ゆ~。
今日、みんな噂してたよ~?」


「……?」


「あ~んなイケメン6人に囲まれるなんて、羨ましすぎるってさ。
このこの~。
姫状態じゃん!!
もろ、逆ハーじゃん?
あんなカッコいい男達を、侍らせて~。
やるね~、心優~♪」


ツンツン……と。


からかうように、あたしの腕をつつく、のんちゃん。


「いつの間に、あんなことになってたの~?」
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