俺様社長の溺愛
悶々とした日々が続いていたある日、

とんでもないことが、

オレの耳に入ってきた。


誰もいない廊下を歩いていた。

・・・

給湯室から、聞き覚えのある声がした。


「香華さん。凄いことしますよね?」

「声が大きいわよ、美登里」

女子社員とこそこそと話す香華の声。



「飛び降りなんて、ホントは、

死ぬ気なんて、全然なかったのに。

あの子ったら、本気にしちゃうんだもん。」


・・・飛び降り?

自殺の演技でもしたのか?


「でも、岩下さんがここを辞めてくれて、

香華さんはラッキーでしたね」


二人の笑い声を聞いたのが最後だった。
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