俺様社長の溺愛
俺達の後を追ってきた春也は、

壁にもたれて、たばこを吸っていた。


「人の式を邪魔して、

花嫁を連れ出すなんて、オレが、

許さない」


「オレには、すみれが必要だ」


オレは、すみれがはめていた指輪を、

無理やり外して投げた。


「「あ、大事な商品が」」

すみれと、春也の声が重なった。


「あれ、高いんですよ?!お店の人に、

怒られる・・・」

青い顔をしたすみれが、呟いた。


「あ~あ、知らないぞ?」

春也は指輪を拾った。

・・・

傷がないか、確認してる。
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