俺様社長の溺愛
「さぁ、中に行きましょう?」

・・・

私はそっと背中を押した。

観念したように、

雅也はドアを開けた。



「…親父」


会長が、こちらを見て、

少し笑った。


「声が大きいな?全部、

聞こえていたぞ?」


「倒れたんじゃ?」


「ただの過労だ・・・

母さんのこと、すべて話そうか?」

・・・

会長の顔は、

父親の顔に変っていた。

私は病室を出た。
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