俺様社長の溺愛
藤田さんの言葉に、

私は目一杯首を振った。

女子社員達の顔をチラッと見ながら、

そそくさと助手席に座った。


藤田さんが女の子たちに

笑顔で手を振り、発進させた。


・・・

私が大きなため息をつくと、

藤田さんは、クスクスと笑った。


私はムッとして言った。


「何で笑うんですか?」

「いや・・悪かった。でもさ、女の執念って

凄いと思って。玉の輿の為なら、

女を捨てられるのかな?」


私はまたため息をついた。

「私と社長は何でもないのに」

藤田さんは真剣な顔をして言った。
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