俺様社長の溺愛
そんなやり取りを見つめていた春也。

「じゃあ、

オレにもまだチャンスはあるんだね」


日本語で言い放った春也は、

ポールに、向こうへ行こうと促して、


『ではまた』

微笑んで、人込みに消えた。


「…チャンス?」

小さな声で呟いた。


「あんな男に、すみれはやらない。

オレは、すみれと結婚するつもりだから」


「え、あの・・」


『ハイ』

話しかけようとしたら、

またしても、

次の人に阻まれて、

成す術がなかった。
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