俺様社長の溺愛
香華さんは、自分の仕事に戻った。

私は、自分のデスクに座り、

今後のスケジュールを手帳に書き始めた。


少しして、

洋子さんが私の横にしゃがんで、

喋り始めた。


「社長との初対面はどうだった?

カッコよかったでしょ?」


「えっ・・・そうですね」


私は苦笑いをした。

確かにカッコよかったけど、

社長職だけあって、強引そうな人に見えた。


「社長ってね、まだ独身なのよ。

その人が週に一度、社員と話がしたいって、

食堂で食事するの。玉の輿に乗ろうと、

女たちはすごいんだから」


「太田さんも、その一人ですか?」

私の質問に、洋子さんがクスッと笑った。
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