[短編] 昨日の僕は生きていた。
「う、浮いてる!? っていうか雪彦は……昨日……!」
香織ちゃんはパクパクと口を閉開している。
魚みたいだ。
「今朝起きたら、透明人間になってたんだ」
「ばかっ。透明人間なんかじゃないわよっ!」
「……へ?」
香織ちゃんはテレビのお笑い番組を消すと、立ち上がって僕のもとまでやって来た。
眉がつり上がっている。
怒ってるようだ。
「覚えてないの!?」
「何を?」
「昨日の事!」
僕は首を振った。
昨日の記憶はないが、いつも通り学校から帰ってきて、いつも通り1日を終えたのだろう。
香織ちゃんはなぜかため息をついた。
そして低い声でこう言ったのだ。
「あのね、雪彦。あんたは昨日、死んだのよ!」
――え?
香織ちゃんはパクパクと口を閉開している。
魚みたいだ。
「今朝起きたら、透明人間になってたんだ」
「ばかっ。透明人間なんかじゃないわよっ!」
「……へ?」
香織ちゃんはテレビのお笑い番組を消すと、立ち上がって僕のもとまでやって来た。
眉がつり上がっている。
怒ってるようだ。
「覚えてないの!?」
「何を?」
「昨日の事!」
僕は首を振った。
昨日の記憶はないが、いつも通り学校から帰ってきて、いつも通り1日を終えたのだろう。
香織ちゃんはなぜかため息をついた。
そして低い声でこう言ったのだ。
「あのね、雪彦。あんたは昨日、死んだのよ!」
――え?