スマイル〜本物の笑顔〜



「綺麗・・・」


思わずそう呟いていた。



だって今の海は



空にポツンとある月が海を照らしていた




ただ、それだけなのに心が奪われる。



目が離せない。





「俺ね、両親が去年死んでんの。」




突然、青山君がそんな事をいいだした。




青山君を見ると、寂しそうに海を眺めていた。




「この海に、親父とお袋の骨蒔いたんだ」




だからこの海を見ていたら2人を思い出す。





そうつけたした青山君だったけど、私の耳には入ってこなかった。





私の両親は最悪のやつらだから。



これ以上聞いたら両親を思い出す。



いや、あいつらは両親ではない。



人間のクズだ。




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