スマイル〜本物の笑顔〜
「優香が帰ってくるのか?」
拓巳さんの言葉で、私の死をなんとか逃れることが出来た。
って、そんな事はどうでも良くて
「優香ちゃん帰ってくるの?和樹は?和樹は?」
私は目をキラキラ輝かせて秋恵さんを見た。
「もちろん、一緒よ!」
秋恵さんも、とても笑顔で私を見た。
私も秋恵さんを笑顔で見る。
偽りの。
私は、こんな良い店でも偽りを出してしまう。
この店の名前は向日葵。
私のお母さんが好きな花だったので、それを取ったらしい。
ここでは、家で普通に出るようなメニューを出している。
メニューに乗っていないものでも、材料があればなんでも頼める。
私はそこの料理を拓巳さんと作っている。
拓巳さんは、私の料理を認めてくれたのだ。