Blue Blue....and Blue
まるでアイドルのおっかけのように
ブルーちゃんの外側だけに
勝手な妄想の中でカノジョを征服している、俺。
俺はきっとカノジョを“知りたい”んじゃない
独りよがりにカノジョを征服したいんだ
だから…きっと俺はカノジョの名前も性格も、何も知りたいとは思わないんだろう。
だって……
知ってしまったら妄想が終わりになってしまうから。
理想と現実のギャップに悩まされてしまうから。
俺は…
カノジョを使って擬似恋愛をしたいだけなんだ。
その姿は実体のないアイドルに巨額の金を使って、与えられる情報を餌付けされるがままにガツ食いして、誰よりもその子のことを理解しているんだと勘違いしているアイドルの崇拝者達によく似ている。
与えられた情報は操作された撒き餌なのだとも知らずに、ありがたがって欲しがる彼ら。
妄想の中で作られた偶像に恋をする、彼ら
そいつらと俺は、きっとひとつも違わない。
きっと何一つ変わらない。