Blue Blue....and Blue
「別に…見てねぇよ。
プールもオンナも
俺は何にも、何一つ見てねぇよ。」
自分自身に呆れながら
そうポツリと呟くと
「じゃぁ…遠慮しないからな。」
シンゴは挑戦的な瞳で俺を見つめる。
その瞳は真夏の太陽のように熱く
ギラギラした、真っ直ぐな瞳
“恋”というやっかいな病に飲み込まれた、哀しいオトコの瞳
けたたましい夏の喧騒
うだるほどの暑さが襲う2人きりの教室で、シンゴは静かにこう言った。
「俺、あの子に告白する。
好きなんだ、カノジョのコト。」