誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
「あつい・・・・」

蝶はぐったりした様子で呟く。

「ああ。確かに今日は暑いな。」

暑さに加えて夕方の残暑でもの凄く気温が高く湿気が多い。

ただ座っているだけで汗が流れてくる。

するとすっと扉が開く。

「蝶、歳三♪さあこれに着替えて!!!」

いきなり沙織が嬉しそうに叫ぶ。

蝶「え?なにこれ?」

沙「浴衣よ♪」

蝶「うわあ!可愛いお!!」

見ると蝶の浴衣は白地に涼やかな花々があしらわれていた。

沙「ふふ。でしょ?さあ歳三も!!」

そういってずいっと俺に差し出してくる。

土「なんで俺もなんだよ。」

沙「はい、つべこべいわなーい!!」

そして半ば強引に手渡される。

沙「じゃあ2人とも、着替えたらひろまにきてね!!」

そういってたのしそうに走っていく。

蝶「ふふ。沙織らしいですね。あれ、でもなんか沙織が来たら一気に涼しくなりましたね。」

そういわれると大分気温が下がっている。

土「不思議な奴だなほんと。じゃあ着替えるか。」

蝶「はい!」

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