誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
それとも、俺ではないほかの誰かと蝶は結ばれるのだろうか?

そんな事を考えていると誰かが近づいてくる。

「ったく。相変わらず桜は蝶に似てお転婆だな。」

「もう。歳三さんに似て元気がいいんです!」

蝶の呼んだ名前に反応してみると

未来の俺がいた。

「ああ、そういうことか。」

この、夏の宵の宴の意味。

夢だが夢では無いもの。

つまり、俺は過去と未来を見たのだ。

そして、この未来は消して遠くない未来だろう。

するとふっと意識が遠のく。
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