誠の紅桜に止まる蝶～土方目線～
そして夜が来る。

こんなにも時が過ぎるのは早いのだろうか？

そんなことを思いながら巡察に出かける。

すると不意にあたりを囲まれる。

「おう。お前ら新撰組か？」

男が静かに声を発する。

土「ああ。そうだがなにかようか？」

「貴様らを殺す。」

そう男は唐突につぶやくと斬りかかってくる。

俺は総司と原田に目で合図を送り応戦する。

「ふっ。貴様は先日の小さな男とちがって中々のやり手みたいだな。」

男がにやりと微笑む。

土「なんだと？」

「まあ、あの時あの男を殺そうとして女が飛び込んできたのは予想していなかったがな。」

土「貴様が、蝶を斬ったのか？」

俺は静かに自分の中に湧き起こる怒りを感じる。

そして一気に男の急所を突く。

「なっ！？」

男は驚愕の表情をしたまま倒れる。

そして俺は次々と男の仲間たちを斬っていく。

原「おい土方さん！無理するな！！」

原田の声が遠くから聞こえたような気がするは俺は構わず戦い続ける。
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