誠の紅桜に止まる蝶～土方目線～
そっと机にお盆を置く音がする。

そろそろ起きるか。

そんなことを思っていると不意に頭がふわりと上がる感覚がする。

それと同時に頭の裏側に温かいぬくもりを感じる。

どうやら俺は蝶にひざまくらをされたしい。

「土方さん、いつもお疲れ様です。」

蝶が優しく俺に問いかける。

俺はそんな蝶におもわずにやけそうになるがなんとかこらえる。

「あまりお仕事を頑張りすぎるのはよくないですよ？」

ぽつんぽつんと俺が寝ていると思って話し始める。

「みなさん心配してるんですからね？」

そう言って顔にかかっていた俺の髪を手でどける。

そしてそのまま俺の頭をなでる蝶。

俺は子供かと言いたいところだがその手のぬくもりの心地よさにまた眠りに引き込まれそうになる。

そして蝶はなにやらもぞもぞと動いた方思うと俺にふわりとなにかかける。
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