誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
ふわりと漂う蝶のにおい。
どうやら自分が羽織っていたものを俺に掛けたらしい。
「まだ10月とはいえ夕方は冷えますからね。」
楽しそうに蝶が話す。
「ふふ。なんだかこうやって土方さんと二人で過ごすのも久しぶりですね。」
蝶はうれしげにつぶやく。
ここ最近は仕事や会議ばかりで蝶と過ごす時間がなかった。
だからこうして二人で穏やかに過ごすのは本当に久しぶりだ。
「嘘みたいですね。こんな穏やかに時間が流れているなんて。」
そしてまた俺の頬に触れる。
「土方さん?忙しいのはわかります。だって土方さんは副長なんですから。でも・・・」
いったん声を止める蝶。
そして、弱弱しげにまた言葉を紡ぐ。
「たまには、私の相手もしてくださいね?1分でも1秒でも構いません。じゃないと私はすごくさみしいんです。」
声色からきっと泣きそうな表情をしているのだろうということがわかる。
ああ、俺はこいつにいつも我慢させてばかりいるな。
どうやら自分が羽織っていたものを俺に掛けたらしい。
「まだ10月とはいえ夕方は冷えますからね。」
楽しそうに蝶が話す。
「ふふ。なんだかこうやって土方さんと二人で過ごすのも久しぶりですね。」
蝶はうれしげにつぶやく。
ここ最近は仕事や会議ばかりで蝶と過ごす時間がなかった。
だからこうして二人で穏やかに過ごすのは本当に久しぶりだ。
「嘘みたいですね。こんな穏やかに時間が流れているなんて。」
そしてまた俺の頬に触れる。
「土方さん?忙しいのはわかります。だって土方さんは副長なんですから。でも・・・」
いったん声を止める蝶。
そして、弱弱しげにまた言葉を紡ぐ。
「たまには、私の相手もしてくださいね?1分でも1秒でも構いません。じゃないと私はすごくさみしいんです。」
声色からきっと泣きそうな表情をしているのだろうということがわかる。
ああ、俺はこいつにいつも我慢させてばかりいるな。